【書評】誰もツッコまない、ひろゆき『働き方 完全無双』―「天下無双」ではなく「無双仕立て」の“無双”では?
はじめに
僕は「好きなことで生きていく」ためにフリーの芸人として活動を始めた。
そう思っていた。
僕は「皆が好きなことで生きる」世の中に出来たら良いなと心の底から思っている。
小学校から高校を卒業するまで一貫して卒業文集に「教師になりたい」と書いたのもこの価値観を生徒に伝え、進路選択・職業選択に臨んでもらいたかったからだ。
結局、教育実習で実感した「手の届く範囲の狭さ」に理想とのギャップを感じて教員就職の道は選ばなかったのだが、いまのところ後悔はしていない。
そして今、僕ははたして「好きなことで生きている」と言えるのか?
芸人としての収入はチケット代手売り分の半額バックだとか、MCとネタやって交通費にしかならないだとか、エントリー代を逆に払ってライブに立たせてもらうこともある。お笑いで飯を食えてないので、不動産投資の営業をして生計を立てている。
現時点で僕が成功者かどうかはおいといて、「皆が好きなことで生きる」とはいったいどういうことなのか?どうすればいいのか?を考えるヒントになったのがこの一冊だ。
ひろゆき『働き方 完全無双』感想
このブログがアフィリエイトブログだったら、この本を売る文章をもっと練って書くべきなんだろうけど、開設して間もないのでamazonアソシエイトに審査を跳ね除けられた!あー!
今回は素直にオススメするので各自書店で手に取ってもらいたいよ!
こちら電子書籍版が発売されておらず、単行本で入手するしかないので!
まず僕は個人的にひろゆき氏の考え方が好きなタイプです。
感情論をおいといてロジカルに物事を考えるってトコまでなら割とできそうに見えるんだけど、それで実行してるかどうか?ってなると多くの人は「頭ではわかってもできない」になっちゃう。そこで実行に移せるから好き。逆になんでやらないわけ?って。
ベーシックインカム関連は今回の記事では検討しないけど、発想自体には賛同です。
「働き方」を「無双」するための本
この本のメインテーマはタイトルからも分かるとおり「働き方」。
個人として「攻め方」と「守り方」を身につけつつ、企業の経営者視点で考え、常に良い環境で“無双”状態で働く方法を非常にわかりやすい論理で紹介してくれています。
めちゃくちゃ読みやすいです。
先ほど「頭でわかってるのにできない」人が多いと書きましたが、この本はその段階で「じゃあどうすればできるの?」という人のためのテクニックや心構えが描かれてる感じ。
“無双”するとは?
“無双”という言葉を聞いて思い浮かぶのは、『三國無双』『戦国無双』のテーマにもなった、並び立つ者のないほど優れた様。天下無双。
この本を手に取る時、「俺も天下無双になるぜ!」なんて考える人も多いでしょう。
無双状態ってのはマリオがスターを取った時みたいな、敵をバッタバッタと倒して突き進める状態を想像しちゃいます。
ただ、この本に書いてあるのは、個人レベルで攻めのモチベと守りのモチベを上手いことより合わせて、「働きたい」と「働きたくない」の一見相反する感情を同じベクトルに向けて最高のパフォーマンスを発揮するための論理です。
その先に目指すところは
相対的に見てより良い環境に身を置き、有利にワンチャン狙うこと。
…ん??無双、してなくない???
敵、バッタバッタ!!してなくない??
スターというよりファイヤフラワーとってヨッシーに乗るくらいのノリ。
そこだけしっくり来なくて調べたら、
むそう
【無双】
1.
並ぶものがないほどすぐれていること。無二。無類。 「天下―」
2.
衣服・道具などの、表・裏、内・外を同じ布、同じ材料で作ること。そのこしらえ。 「―羽織(ばおり)」
というのが見つかりました。
咄嗟に出てこなかったんだけど、このタイトルでは2の意味で使われていたとも解釈できる。 そう考えると腑に落ちますね。
働き方の「攻め」と「守り」を知ることは独立した知識ではなく攻めと守りを一体化させること、つまり働き方の無双仕立てを目指す本だったんだ!
ツッコミってほどのことでもないし天下無双の意味でとらえても十分にインパクトを与えてるのだけど、無双仕立てと結びつける人はちょこちょこ検索した限りでは見つけられなかったので書評のタイトルとさせていただきました。
キーワードは「好きなことで、生きていく」
本書でも第一章の1ページ目に登場する人物、youtuberのヒカキン氏は、このキーワードの代名詞ともいえる存在でしょう。
先日レぺゼン地球のDJ社長氏が「国民全員がyoutuberなったら日本終わるけどがんばってくれとる人のおかげで俺達は好きなことを出来ている」的なことを言っていたけどその通りで、国民全員がyoutubeの動画広告収入だけで生きようとしたらそりゃ無理だ!って感じ。
でも、好きなこと=youtubeって皆が皆そうじゃない。
得意なこと、熱中できること、実現したい野望、いろんな理由で職業選択ができるはず。生きてきた中で出会った様々な良い作品に感化されてクリエイターになってもいいし、困っている人を助けるために何かアイデアを出して実現に向けて起業するのもいい。
いろんな「好き」があるし、個人のやりたいことはバラバラで無限の可能性を秘めているのに、本当に自由に職業選択が出来ているのか?と言うとそうは見えない。
自分の「やりたいこと」が何か知るために
社会に出ていない学生・生徒でもなんとなく社会の目というのはわかる。親や教師や街中の大人、ネットの情報が目には見えない圧力として進路選択に響く。いや、見えない無意識の影響ならまだ後悔も薄いだろうが、大人の力で意志を曲げられるこどもも少なくない。
将来の夢が成長とともに変化していくなかで、本当に「やりたいこと」を根拠とともに自分で挙げられる子供は減っていく。親が望むから、世間が望むから、安定した正社員になりたいですと言わされて、その思想に染まって…「やりたいこと」はわからなくなっていく。
「やりたいこと」を自分に問うのは簡単で、ベーシックインカムが実現したら何をして生きたいか?がやりたいことなんじゃないかな。
やりたいこととやるべきことの一致+α
「やりたいこととやるべきことが一致した時、世界の声が聞こえる」と某綺羅星アニメでも言ってたけれど、人が本当に進むべき道はこの一言に尽きる。
そして、大体の人がそれはわかっている。
頭ではわかっているけど、できない
なぜなら、今の世の中で「働く」と言うと
「やりたくないこと」や「やる必要のないこと」をさせられるのがセットだから。
そこに妥協が生まれる。
「生きるために好きじゃないことをさせられる」状態になる。
その中でも好きなことややりたいことに近い業界に居られることは幸せな方で、単純に時間と労力を切り売りして生命維持してる人たちもいるのがどれだけマズイことか。
この本はその妥協を如何にうまく、反発する力を相互作用させて前に進む力にするのか?というテクニックと知識、考え方を提供してくれる。
(たとえば「やりたくないこと」を楽しむという発想の転換法とか、ブラック企業からの身の守り方とか。)
「好きなことで生きる」という「攻め方」
「生きるために好きじゃないことをさせられる」から脱するための「守り方」
この2種類を、ひとつにまとめる。
やりたいことと、やるべきことと、やりたくないことと、やらなくていいことを全部一致させたとき、個人は“無双”仕立てになれるのだ!
「全員が好きなことで生きる」にまで昇華すると、ベーシックインカムのような社会としての変化が前提にないと難しいけど、個人レベルで「好きなことで生きる」だけならこの本を読むことがきっとあなたのためになります。
終章では、海外と日本とを比べたうえで日本の生き残る道、生存戦略を挙げています。世界の他の国を分析し、日本には何があるのか?何で戦うべきなのか?と。
これは個人レベルでも言えることです。無双状態を手に入れ、早いうちに生存戦略を立てるためにも書店へ足を運ぶことをオススメします。
あなたがまだ「好きなことで生きている」人じゃないのなら。
フリー芸人の感想
冒頭でも述べた通り、ぼくは今会社に勤めていません。
大学を5年で卒業したと同時にフリーの芸人として活動し、経済的には苦しい生活の中だけども「好きなこと」をしています。
でも、お金を得るために投資用不動産のテレアポをやっています。
これは、時給が高く髪色服装自由で、歩合ボーナスもあり、急なライブでシフトに穴をあけても迷惑が掛からず、土日祝は完全休業という芸人が兼業するのに最も向いているバイトだと考えるからです。
テレアポは身体も疲れないし、基本座って電話してるだけなうえ、今の職場は1時間に1度の10分休憩もあり、水分補給も自由という環境です。
会話中は難しいですが、呼び出し中にはネタを考えることも出来ます。
18時以降まで残業したことも1度もなく、ライブの日に休んで小言を言われたこともありません。
(居酒屋バイトは人が減ると困る場面や、拘束時間の長さ、土日も営業してる等の点で個人的には芸人には向いてないと思うのですがやってる芸人多くて不思議です。)
今アランは「好きなことで生きて」います。
芸人に集中するため短時間でドカンと稼ぐことを目論んで歌舞伎町でホストして生活リズムと酒とストレスで身体と精神ぶち壊した時、あれは今思うと「生きるためにしたくないことをする」が含まれていたと思います。(おおむね楽しい思い出なので好きな事してたっちゃしてたんだけど)
その時の僕には「休む」という選択肢がギリギリまでなくて、頑張ればまだまだいけるしここで頑張る奴が売れる奴だと狂信してました。
正社員は辞めにくい、と聞きますが当時の僕も個人事業主として「後がない」と思うことで自分を頑張らせようとしてたので似たような感じでした。
「攻め方」ばかり考えて、「守り方」は蔑ろにしていたのです。
もしこの本をその時読んでいたら、迷わず「守る」ことが出来ていたと思います。
少しでも現状に満足していない人は、まず読んで自分を「守って」から「攻め方」も知るのが良いかと思います。
さいごに
すぐに寝る技術というのは目からウロコでした。
あと巻末のオススメ映画や観光地、地味にわくわくする!
【ネタバレ】『レディ・プレイヤー1』感想考察/「作品を愛する」ということを考えさせる映画
映画『レディ・プレイヤー1』ネタバレ感想考察
全力でネタバレを含むのでまだ映画を観ていない人は回れ右してください!
そしてその足で劇場に駆け込んでください!
結論から言うと日本人は全員観るべき映画です!
「作品を愛する」とは何か?を教えてくれる映画です!
日本に生まれたことを誇れ!!
PUBG?ゲーマーとは?黙ってろ!!!俺はガンダムで行く!!!
「俺はガンダムで行く!!」
前情報:ガンダム!メカゴジラ!キティちゃん!VRゲームの世界!
予告編はTVとyoutubeで観てから劇場に行ったんだけど、いまどき大体の映画が予告編が全力のハイライトであとは埋め合わせって感じじゃないですか。
さすがに24年間の人生で裏切られ続けて期待しすぎると痛い目みるのはわかってたのでこんな感じだったんですよ↓
スピルバーグ「ニッポンのために作りました!」
予告編初見わし「はーんどうせ他の国にも言ってるんやろ」ホジホジ
予告編「メカゴジラ!ガンダム!!キティちゃん!!」ヴァンヘイレーン!!
わし「あぁ~~~絶対イク♡」ビクンビクン
わし(でもどうせVRとかソードアートオンライン的な展開になるんは目に見えてるし期待はせんとこ)
↑見事に予告の期待を超えてきた
見つけきれないほどのゲストキャラの嵐!!!
大量展開で押し寄せる豪華共演は見せ場シーン以外でも随所にちりばめられて観客を飽きさせない…!
そして何と言ってもガンダムの見せ場は予告の期待を大きく上回っていた!
日本人ダイトウの最高にカッチョイイ見せ場
最終決戦、敵のメカゴジラ、味方のピンチ
VR世界に唯一つのユニークアイテムで2分間だけ巨大ロボになれる…
…何になる???思い描いたロボットならなんにでもなれる。
(版権?知るか!!)
憧れたロボット。最強のロボット。
メカゴジラに負けない、
メカゴジラを倒せる、
みんなを守って世界を救うための力。
そう…
俺はガンダムで行く!!!
最終決戦が激化してもダイトウはオアシスにログインせず、
ただただ座禅を組み集中している。
この時のダイトウは精神統一しているだけじゃなく、たった一度の変身をどのロボットにするか考えて考えて考えていたはず。
いいですか?
日本に生まれ、日本で育った男は皆ガンダムとともにあります。
ここぞという場面で選ぶのはRX78-2、心得ておくべし!
そりゃぶっちゃけね?思っちゃうよ?
実際アランも超銀河グレンラガンとかイデオンとかゼオライマーかネオグランゾンかマクロスか(ry…とか駆け巡ったのをぐっと飲み込んだよ?
でも違うんだよなァ~!!!
やっぱガンダムなんだよなァ~~!!
結果メカゴジラ倒せないんだけどさ。
イデオン出してたらあの全プレイヤー死ぬ爆弾より先に全滅だったよなと思ってツイート検索したら案の定みんな「俺はイデオンで行く!」って呟いてたね。
考えることはみんな同じだね。
でも本当に好きな機体に乗れるってなったら最強かどうかよりもロマンある機体選びたいよね。ぼくはザンダクロスちゃん!
余談だけどダイトウの役者さんは「ダイトウ、行きまぁーす!」をこらえてこのセリフにしたらしい。作中唯一日本語でのセリフ、素晴らしい判断で名言となった!
ほか良かった点・気になった点・考察
主人公が普通にオタク
にわか乙wwwを全面に出す主人公
ソレントに買収の交渉をされるシーン、嘘知識でカマをかけて、イヤホンでオタクの助言もらってること看破したあとのウェイドの「あんたとは組まない」は完全に「○○知らないとかオタクじゃねーしwww」というにわか排斥オタの性格丸出しでしたね。
あの世界においてはゲームの腕前や課金量よりも過去作への愛(というか知識量)が重要だったんですわなー。
こういうところでウェイドめっちゃ童貞感でてていいよね。
童貞オタ、恋をする
「人は見た目じゃない。」
よく言われますが、非モテ童貞オタクを落とすのはめっちゃ簡単です。
あいさつしてあげて、会話が成立すれば大体オチます。
ぼ、僕はそんなことないやい!って言うタイプも趣味の知識が共通してたら惚れます。(ウェイドもこれ)
まじイチコロ。
そのへんのヒーロー映画の恋愛もステップ飛ばしがちで急に惚れてキスするけど、もう彼らに関してはイチコロ。これでもしアルテミスが知識不足だったら…そうとうディスってバイバイだったのかもと思うとやるせないですね。
オタクなのにネットリテラシー低い
なんで本名普通にオープンチャットで言っちゃうの!
ここは考察するに2045年は荒廃してて義務教育がないのかな。
いやそれにしてもあんだけバーチャルが浸透してたら常識だけど…
恋をしてしまった非モテは常識はずれな行動をしがちです。
大体イタい目にあいますが人生とはそういうものです。
下心全開の 「股間にマイクロファイバー」ニヤァはやばいって。
現実世界
現実の描写について
ソードアートオンライン1期なんかは、VRから出れないので現実の描写が無かったわけですが、今作は自由にログアウトが出来るにも関わらず主人公の私生活ほとんど出てこないんだよね。
あまりにもVRにのめりこんでる。意図的に描かれないとかじゃなく、ほんとに主人公がそこでしか生活してないから。
あとはピンチの時に現実に戻されるくらいで、ずっとVR。
ネトゲ廃人てきな?
トイレ・食事について
廃人と言えばこの人たちトイレどうしてるんだ?
一回も出てきてないけど、オムツ装備なのかな?
食事と睡眠もログアウトしなきゃとれないだろうし、強制労働施設でも休憩の外出があったくらいだからトイレの時はログアウトしてトイレいくんだろな…。
ギア外すと強制ログアウトだし、それならヤバくなったらギア外せばよくない??
お金のこと
これがすげー変なんだよなぁ。
IOIとかいう大企業が強制徴収施設ってので労働させる場所がVRの肉体労働w
なんだこのバーチャル出社システム。
こんな作業こそ機械化しろよ。
おばさんのヒモ男も貯金スッたとか言うけど、何で得た貯金かわからんし
経済とかぶっ壊れて、現実の通貨の価値が薄まってるとすると、
ゲームの賞金の5000億ドルだかも価値ないよね。今の価値観のドルと絶対違う。
仮想通貨は今盛り上がってきていて、投資してない20代は焦った方がいい時期に差し掛かってるけど、ゲーム内クレジットもそんな感じなのかな。
実際スーツはゲーム内で決済して自宅に届けてたし。
ネットの美少女はだいたいオッサン
これは常識ですよね。
毎朝学校に行くのに愚痴を言ってたり、部活の先生の文句、親の悪口をつぶやいて太ももの写真や鼻から下を隠した自撮りを上げてるあの子たちは実在しません。
みんな現実世界では太ってハゲてて脂汗のすごい酸っぱい匂いのオッサンです。
作中でも親友のエイチが言ってましたね。
アバターに惚れてもすぐリアルで会おうとするな、と。
出会い厨は晒されて終わりってネットに強い弁護士がいってた。
ネカマを疑わない主人公は結果的には救われたけど、
あれがネカマだったらどうなってたんだか…
色ボケする親友を見るエイチの心境たるや
これは恋心とかじゃないんだろうとは思うけど、
いきなり親友が女キャラに惚れるのを見たら女の子的に複雑でしょうね
自分がそうであるのを告げずに、リアルでは外見やばい系かも…と言ったりして引き止めてるし。でもそれで変わることなく中身で仲良くなれるぜって主人公が言ってなかったら、リアルでピンチの時に顔出して現れるのに躊躇してたかもしれないね。
この作品が本当に伝えたかったことは?
まず、オアシスはあくまでゲーム作品
独りじゃなく、みんなと。
これはよくあるメッセージですが、主人公は前半しつこく「俺は誰とも組まない」と発言してるし、周りからもソロプレイヤーとして認識されてた。
後半、仲間との絆を大切にし助け合ってゲームをクリアした後は、「みんなで運営するよ」発言。これは恋をして変わったんじゃなく、開発者の孤独を目にして、その後悔に触れて目覚めたように見える。
ゲームを通して学ぶことってたくさんあるけど、ストーリーのない自由な世界で開発者の人生や心に触れて学ぶことがあるってすごいことだよな~。
これはあくまでゲームです
莫大な資産がかかっているので多くの人間がプレイしていたものの、SAOと違って自由にログアウトできるゲームってところを一貫してたのは良かった。
IOIという巨大企業の強制徴収は闇を感じさせるものの、「手段は選ばない」とか言いつつチートとかなしで挑む姿勢も評価できる。金に物を言わせて装備揃えたり、専門家(オタクやん)集団雇って研究するのもあくまで「攻略」だった。
だから、ソレントはいわゆる「敵・悪役」じゃなくて同じゲームで競争してる「ライバル」なんだよね。アイロックもプレイヤーキラーとは言え、それも禁止事項じゃないからBANされないわけだし。
主人公が最後の試練をクリアするのを全世界が見守るのは、ぼくらのウォーゲームとかサマーウォーズのラストバトル感すごいけど、あれで世界が終わるとかじゃないんだよね。
まだ誰もクリアしてないゲームを世界で初めてクリアする瞬間が、ただ見たい
という気持ちでみんなが一つになってる。
そして極め付け、最後に開発者が満足気に去る時の言葉
「僕のゲームをプレイしてくれてありがとう」
なんだよね。
遺産がどうとか、権利がどうとかじゃなく、とにかくゲームとして作ったこの世界を楽しんでくれてありがとう。ゲームクリアおめでとう。って感じ。
ソレントの心境
ソレントが銃を下したとき、あれは空気読んだからじゃない。
気付いたんだ、自分もこのゲームをクリアしたかった一人だったと。
考えてみたら、ソレント自身がアバターであんなに働きまくる必要はなかった。
いつの間にか心の奥底に純粋にゲームクリアを目指してる自分がいた、的な。
ゲームクリアのその後
世界中の人間、あのソレントまでもが虜になったオアシス。
それは莫大な遺産の魅力だけではない。
遺産目当てでプレイしてた大多数のひとは、これからもプレイするのか?
ヘビーユーザー、作品への愛が一定以上あった層は最終決戦に駆けつけて見事に核爆発に巻き込まれてキャラリセ食らってるけど、またやり直すモチベあるのか?
と見ながら思ってたけど、こんなに過去作品への愛が織り込まれて、生活に寄り添ってるVR空間、みんなにずっと愛されるでしょ。
主人公は「現実も大事だねっ!」とか言いながらヒロインとチュッチュしてたけど
この映画作品自体がイースターエッグ探し
イースター・エッグ=愛
レディプレイヤー1のストーリーの軸は、VR世界でのイースターエッグ(隠し要素)探しとその報酬である莫大な資産(&運営権)。
だがイースターエッグ探しとは本来何の意味もない隠し要素(ex.作中登場のアドベンチャーの作者名とか)が偶然発見されるもので、隅々まで作品を楽しんでくれたプレイヤーや利用者に向けた開発者側の感謝の気持ちのようなもの。
このイースターエッグに辿り着くほどやりこんでくれて(愛してくれて)ありがとう!
という気持ちの表れだ。
遺産目当てで探すものじゃない。
見つけたからと言って特に何もなくていい。
見つけることに価値がある。
この映画もオアシスもイースターエッグ探しを楽しむもの
この作品に登場する数多くのゲストキャラクタたちを探していったり、細かい拝啓のオブジェクトとか見てたら「え?それ見つけてくれたの?君めっちゃ見てくれてるやん!」というイースターエッグがちりばめられてるはず!
そしてそれを見つける(=元ネタも知っていることが前提)というのは愛の証!
作り手の愛とユーモアを、その発見によって享受すると共に自らの愛の証明にもなるイースターエッグ探し。
これは違法ダウンロードや著作権侵害が蔓延る現代インターネット社会の闇、クリエイターへのリスペクト不足が問題視される日本人に取り戻してほしい感覚であります!
円盤買います、先生!!
てーきゅう!のBDみたいなイースターエッグ期待してますよ!!
(↑なんとアニメ『てーきゅう!』の2期ブルーレイでOPカット版ぶっつづけ映像を20周連続視聴するとイースターエッグの隠し映像が出るらしい。2分アニメ7時間耐久。狂ってる。見つけた人狂ってる。)
まとめ
作品を愛するということ
世の中に溢れる色々なジャンルの名作も、それ単体で成立したわけじゃなく、過去にあった名作から得た様々なヒントがあって、作者がそれらの作品から吸収したエキスが凝縮されてる。
ひとつの作品を愛することは、その作品に受け継がれてきたすべての作品を愛すること
筆者(暫定アラン)も90年代生まれで、抑えるべきところは抑えているくらいのライト層くらいなので、元ネタを知らない作品もあって100%楽しめていない…日本人として恥ずかしい。
もしこの作品をみて全然元ネタ分からなくて楽しめなかったらそれは自身が日本の誇るべきレジェンド作品を見てなかったせいなので反省しながら過去作を見て、世界に誇る日本のアニメを心に刻みましょう。
そして、アニメに限らず作品から得た知識、メッセージ、想いは次にバトンを渡さねばなりません。
自分なりの表現で、伝え、遺し、育てていきましょう。
次に伝えるまでが「愛」なのだと『レディ・プレイヤー1』を通してスピルバーグは教えてくれたのでした。
【取り置きって何?】若手芸人お笑いライブ入門マニュアル~取り置き編~
若手芸人お笑いライブ入門マニュアル~取り置き編~
お笑いライブに行ってみたいけど、
初めて行く人には敷居が高い…
取り置きって何…?予約ページどこ…?
と思ってるそこのアナタ!
今日はアナタのためにブログを書きます!
若手芸人のお笑いライブほど敷居の低いものはありません!!
気軽に行ける若手芸人のライブ
チケット料金が激安
まず料金設定がお手軽。
都内だと500円や1000円で見れるライブがたくさん!
中には無料で見れてしまう狂ったライブもあります。
映画みるより安い値段で笑って過ごせちゃうのはおトクですよね。
ミュージシャンのコンサートとは比べ物にならない安さです。
なんならバンドのライブの1ドリンクの料金で見れちゃうから。
ライブハウスのジンジャエール高いよね。高いといえばコインロッカーの使用料もバカになんないよね。
都内のライブは毎日開催
しかも毎日、いたるところで開催されている!
その気になれば365日お笑いライブを見て回ることもできます。
1日にお笑いライブのはしごも可能。
「あ、今ワタシ笑い足りてないな」と思ったらすぐにライブに行けます。
気分で新しい美容院を探すくらいのノリで探せます。
美容院だと予約がパンパンなんてことがありますが、だいたい若手のライブは席に余裕があります。不思議なことに。
取り置きってなに?どうやるの?
ではなぜ敷居が高いと感じてしまうのかというと、予約の方法や買い方がよくわからないからなんじゃないかと。知らないものはだいたい怖い。
芸人さんの告知とかをtwitterなんかで見たことある人はこの「取り置き」とか「置きチケ」という聞きなれないワードに尻込みしてしまうと思うんですよ。
結果、取り置きをしたことのある友達に連れていかれるまでお笑いライブ入門ができなくなってしまう…。もったいない!
で、取り置きってなに??方法は??
前売り券と当日券
まず、お笑いライブのチケットには前売り券と当日券があり、前売り券のほうがちょっとお得に設定されています。予約してくれてありがとう~ってかんじ。
大体の芸人が自分の出演ライブの告知を前もってしてくれてるので、基本的にお笑いライブに行くときはみんな前売り券で入ってます。
敢えて料金の高い当日券にする理由はないので前売り券を手に入れましょう。
でも若手芸人のライブチケットはローソンチケットとかイープラスで前売りしてたりしません。
手売りで直接買うか、取り置きしてもらいましょう。
取り置き/置きチケとは
予約する旨だけを伝えておいて、あとは当日受付で初めてお金のやり取りをして前売り料金で購入できるのが「取り置き」です。「置きチケ」とも言います。
映画館でも最近ネット予約しておいて発券機で購入できるシステムなんかがありますね。
取り置きが可能なライブでは「取り置きできます!!」と芸人が告知してます。
これを強調しているときは芸人さんが特に来てほしいライブの時で、だいたい
- 事務所の評価につながる大切なライブ
- お客様の投票で勝敗の決まるバトルライブ
- チケットノルマがあって大変なライブ
のどれかなのですかさず取り置きしましょう。
芸人はとてもよろこびます。
取り置きの申し込み方
行きたいライブ・行けるライブの告知を目当ての芸人さんがしていたら、その芸人さんに直接話しかけたり、twitterならDMで連絡をしましょう。
予約された芸人が責任をもって受付にチケットを用意しておいてくれます。
予約するときは「日付」「ライブ名」「予約者名」「枚数」の4点を伝えるだけです。
前置きとか挨拶なくても、
「1月1日の『激安ライブ』、アランで2枚取り置きお願いします。」
という必要最低限の連絡でチケットが当日受付に召喚されます。
この時予約者名を入れ忘れると、Twitterの名前で受付にメモられて爆死してしまいます。この4点だけは正確に伝えましょう。
たまに告知ツイートにリプライで枚数だけ伝えるパターンがありますが、リプライを芸人が見逃すと悲しいことになるのでDMで送るのがベターです。
(予約用の連絡先を芸人が用意している場合はそこに送りましょう。)
取り置きの受け取り方
当日ライブの予約したことを忘れずに会場にたどり着きましょう。
開場時間はキホン開演の30分前~15分前です。
受付にて「芸人名」「予約者名」を伝えて、枚数分の前売り料金を払います。
紙のチケットを手元にもらえる場合もあれば、取り置き専門で紙のチケットを用意していないライブなんかもあります。
取り置きされてなかったら…
予約ちゃんとしたはずなのに取り置きがない!
たまに芸人が受付に伝え忘れていたり、スタッフ側のミスで取り置きされてないことがあります。そんなことあったら怖い!恥ずかしい!やだ!
そんなときでも当日券で料金請求されるなんてことはほとんどないです。
「取り置きされてない?あれ?」ってことはよくあることです。やれやれ。
スタッフが芸人に確認しに行くか、そのまま芸人の取り置きカウントを増やして前売り料金で精算することになるでしょう。あんしんあんしん。
取り置きのキャンセル/変更
万が一、楽しみにしていたライブに行けなくなってしまったら…
いけないことが確定した時点でキャンセルの連絡を入れましょう。
当日サイレントキャンセルとかすると死人がでます。
席数が少ない会場でキャンセル待ちが出てたりするとその人達に予約枠が回ることもあるので、早めに知らせたほうがよいです。
ノルマぎりぎりだったときは芸人がものすごい汗をかいたり、体調を崩したり、その日のライブで鬼スベったりします。
若手芸人のライブ行ってつまらない人がいたら、ぜんぶ当日サイレントキャンセルのせいです。南無りましょう。南無南無。
前もって連絡してくれればキャンセルが出ても対処できるので、怖がらずに取り置きしちゃいましょう!
取り置きで気軽にライブへ行こう!
やってみるとめちゃくちゃ簡単なので、まずは一回取り置きをしてみましょう!
芸人にいきなりDMするのが申し訳ない…みたいな人いますが、ライブに関しての問い合わせで嫌な顔をする芸人はいません!
この記事を読んでくれたアナタからの、取り置きのDMをうずうずとお待ちしております。
売れてない若手芸人こそブログを書くべき5つの理由
若手芸人は余所見をしてはならない。
余所見をしている場合ではない。
浮世に溢れる娯楽誘惑の類に目もくれず、只々「笑い」という沼よりも深い闇に頭蓋の天辺までひたひたと浸かり、日夜探究し、骨まで齧り付き、迷宮に入りては頭を抱え、無限の可能性に心を囚われ、ふと現実に目をやっては心臓にチリチリとした汗をかきながら。その生の全てを捧げなくてはならない。
でなければ、「お笑い」で食っていくことなどできない。
故に、売れてない若手芸人はブログを書いている場合ではない。
…なんて!俺は絶対に信じないぞっっ!!!
売れてない芸人こそブログを書くべき5つの理由
はじめまして。
初回更新の癖にブログ書くことを他人にオススメしていく狂ったブロガー、芸人を名乗ってフラフラしている所謂“売れてない芸人”暫定アランです。
売れてない芸人こそブログを書くべきだ、と唐突に思ったので書きます。
ほんとは今から下に書くこと全部Twitterで言っておわりたかったくらい基本的なことなのですが、ブログやってない人はみんな読んでブログ始めてください。
無料でチャンスを手に入れられる
シンプルに情報発信の場を増やせる
ライブ出演をくりかえし1公演数十人のお客様に向けてネタをするだけでは、自分の発信できる人口、情報量に限界があります。
売れてない若手のライブでは出演者数>お客様数になることがザラにあります。
お金払って出ることもあるのに!
その点ブログってすげーですよ無料で不特定多数に発信できるんだから。
無料できっかけひとつ買えるわけですね。
ビジネスチャンスになる
これは超ポジティブな妄想なのですが、お笑い芸人を名乗って発信をしていれば、活動の目的や理想に共感してくれる他の表現者の方と出会うことができるかもしれないのです!
どんな出会いでも、新しいライブや営業に呼んでもらえるきっかけになったならブログを書くのも無駄な時間ではないよね。
ちなみに暫定アランは音楽ライブに呼んでもらうの好きです!
ブランド形成に役立つ
ファン獲得につながる
大抵、売れてない芸人のライブに足を運んでくれるお客様というのは
- ネタを見てファンになってくれて、告知を聞いて来てくれるリピーター
- 呼び込み、手売りで偶然やってきた初見の人
- 出演者の身内
のどれかに当てはまります。
自分のライブに来てくれる人を増やすためには
①他の芸人さんの呼んだリピーターさんに自分のことも気にいってもらう
②とにかく1人でも多くの初見さんにライブで出会う
のどちらかしかないですね。
(③身内をめっちゃ増やす を実践してる人いたらクレイジーですごいなって思う。完全に高校のバンドサークルのやり口。)
そんでもってその人たちがそのライブでまた別の芸人のファンになるかどうかは
ネタか平場(トーク)か顔を気に入るかどうか?なのだ。
無茶言うなよ!!!
機会少なすぎ!!!!
「その少ないチャンスに必死で食らいついて行くヤツだけが売れる」じゃねーわ。
まずそのチャンス自体を増やす努力するわ…!
なんでわざわざ少ないものを取り合わなきゃならないんだ。
ブログを使えば、ネタ以外の情報を発信することが出来る。
しかも、平場でもないからオチやらボケやら「お笑い」のテイじゃなくて良い。
(え?お笑いの体裁じゃなきゃブログ書いちゃダメなの?宗教みたい!)
ここで自分がどんな人間なのか?知ってもらえれば、ライブに行ってみようかな?って人も出てくるはず!魅力があれば!
キャラクタ性を売ることができる
文章ってのはその人を表します。
今こうして書いてる文章だけでもかなり性格が現れるので語尾とかどうすりゃええねんって思ってます。すでにブレブレ。ブレブレキャラ。
これをうまいことミステリアスな文体で統一できたらミステリアスキャラを売ったりとか、自分の方向性を明確に発信していけるはず。それを続けるとブランドになる。
まあこんなもんは好きに書いてたら勝手に見えてくるでしょホジホジ
ブログの方向性自体を絞れば「ものまねメイクのひと」みたいに認知もしてもらいやすいし!
どんなことでも情報が残る
備忘録
その日その時感じたことや手に入れた情報を整理して記事にすることで、もし記憶がトツゼン吹っ飛んでしまっても安心!
今日自分が悩んだことを、明日同じような悩みを抱えた人が検索して救われるかもしれない。どんなことでもアウトプットしておいた方がどこかで役立つかもしれない。
ちなみにこのブログは半分は自分のために書いてくつもりだけど、アランは昔半年だけ毎日日記を書いてた時期があって、読み返して地獄の苦しみに襲われたことがあるので正直不安です。
ネタのアイデア探し
ネタのアイデアも自分の過去記事から探せちゃうかもしれない。
偉そうに上から目線のトガった記事めっちゃ書いて後から見たらめっちゃ恥ずかしいって時も芸人なら許されるはず。きっと。
ネタのアイデアってほんと変なとこに転がってるよね。
いつか自分のブログ記事をまとめただけのネタをするためだけにブログ書くのもいいですね。
過去投稿を参照しやすい
告知を見やすい
これは意外と重要なことで、インターネットで発信するだけなら他のSNSでも可能で、なんなら拡散力に関してはTwitterなんかの方が圧倒的に優れているんだけど
実際に告知にTwitterだけを使って運用してみると、意外なほどに見逃しが発生してしまう。そして見逃してしまった情報を遡って参照しようとした時、非常に見づらい。
不便過ぎて告知専用アカウントとか運用したりするのもまた煩わしいし、それもまた遡りにくい。
ブログなら告知の記事をカテゴリ指定すれば簡単にチェックできる!
今までの活動を見てもらえる
ライブで今日初めて出会ったお客様は、その芸人が今日までどんな活動をしてきたのか?どんな考え方なのか?を知らない。トーゼン知らない。誰だお前って感じ。今もたぶんそう。
ブログなら、日付やカテゴリごとに検索が容易で過去の活動や発言を参照できる。
これって、名刺や履歴書やネタ動画をまとめて渡せるようなものじゃん!
僕はこんな芸人で、こんな活動してきて、こんなネタ書いて、日々こんなこと考えてまーす!バイトの様子も見てくださーい!!ってできる。
等身大の自分を曝け出すことに慣れる
人前に立つ時、なぜか背伸びしてしまう我々。
今も「ワレワレ」とか格好つけた言い方になってしまったし。
でも芸人という肩書きを背負う時、人は羞恥心を捨ててすべてを曝け出したほうがいいらしい。どーやら。
自分の失敗談とか苦手なことの話なんて、出来れば披露せずに生きていきたいよ大人なら。でもそれを曝け出せることは強みなのだ。
だから、自分だけが読む日記にしかかけないようなこともブログに書いちゃえばいいのだ。それに慣れれば何でも舞台で使える芸人になれるのだ。
これすごく苦手だから改善したいのだ。等身大等身大。
まとめ
何もしないで焦ってるならブログ書こう
ブログ良いよ!みんな書こうよ!ってのもそうだけど、
「お笑いに捧げる」とまで行かなくても時間の使い方って色々あるわけで。
やるべき事がほかにあるのにスマホゲーにのめりこんでしまって、費やした時間を後から振り返って後悔するくらいならブログ書いとけばそれはきっと財産になるはず。成長につながるはず。
気が向いたら書けばいいし、向かなかったら放置でもいいでしょう。
このブログも不定期に思いつきで更新していくつもりです。
初回更新で3000字も書いてしまってさっそく後悔しています。
どうぞ暇つぶしにぷちぷちと遊びに来てください。
そして気が向いたらコメントやリプライで反応してください。
また更新したくなりますとても。
最後にみんなでツッコミいれて終わっておきましょう。
「いや、読者のターゲット層どこにおいてんねん!!!!」
つっこみっていいですねなんかお笑いみたいで。